理想的な運動習慣はこれだ!
みなさん運動していますか?
私は外来診療で必ず運動習慣を尋ねるようにしていますが、申し訳なさそうに「していません」と答える人が多いです。みんな禁煙と同様に運動が大切ということはわかっている印象です。
運動はwellnessの維持に必要不可欠です。
では、どのような運動をどのくらい行えばよいか知っていますか?
実は、健康を保つために必要な運動習慣が科学的にわかっているのです。
【理想的な運動習慣】
1. 中程度の強度の有酸素運動を週150分以上
中程度の強度の有酸素運動とは、歩く、自転車に乗る、水泳、ジョギングなどの軽く息が上がる程度の運動のことです。週4回以上行った方が習慣化しやすいので、少なくとも1日30分を週5回行うのがよいでしょう。
2. 筋トレを週2回程度
筋力トレーニングとは、重りを使ったトレーニングや自重を使ったトレーニングなどで、筋肉を鍛える運動を指します。中でもスクワットは大きな筋肉を使うので効率的でおすすめです。自重でもできて、膝の曲げ具合で強度を調節できます。
いかがでしょうか?みなさんできていますか?できそうですか?
”筋トレ”と聞くとアレルギー反応が出る人もいるかも知れません。大切なのは自分の力量や体調に合わせて無理なく続けることです。
運動習慣のない人がバーベルをがんがん持ち上げる必要はありません。まずは自重のトレーニングで、これなら自分もできそうというものから始めるのがいいですよ。
Googleなどで「自重トレーニング」と検索すると、たくさんの種類がみるかります。自分にあったものを探してみましょう。
習慣化のためのポイントをもうひとつ。最初の2週間は笑っちゃうくらい簡単な目標にしましょう。例えば、”腕立て伏せ1日1回”とか”スニーカーを履いて玄関から出る”とか。これだけでも習慣化の立派な第一歩です。
持病がある人は注意が必要ですので、主治医と相談して強度を調整してください。
運動習慣をつけて健康寿命を延ばしましょう!
今日はこの辺で、また次回。