ロコモーティブシンドロームについて

前回はhealthとwellnessの違いについて書きました。

なかでも心の健康が最重要なのではないかというのが、私の考えです。

心の健康が土台にあって、体の健康が成り立つあるいは生かされるのだと思うのです。

しかし、体の健康は心の健康にも影響します。

体の調子が良ければ心も調子が良くなりやすいし、体の不調はシロアリのように心の健康をむしばみます。

 

ロコモーティブシンドロームという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

通称”ロコモ”。

日本整形外科学会が普及に力を注いでいる概念ですが、いまいち世間には普及していないようです。

以下の①~③のうち、いずれかに当てはまればロコモーティブシンドロームです。

 

①立ち上がりテスト:片脚で40cmの台から立ち上がれない

②2ステップテスト:できる限り大股で2歩あるいた距離を計測し、2ステップ幅(2歩幅cm÷身長cm)が1.3未満

③ロコモ25:25問のアンケートで7点以上(最大100点)

 

上記はロコモONLINE | 日本整形外科学会公式 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト (locomo-joa.jp)で確認できます。

 

判定基準をみてもわかるように、ロコモーティブシンドロームは体の健康に注目した概念です。

③の一部では心の健康の要素も加味されるかもしれませんが、ほとんど含まれていません。

ロコモーティブシンドロームよりもwellnessやwell-beingといった言葉が流行るのは、心の健康の要素が含まれているからではないでしょうか。

ただ、ロコモーティブシンドローム予防も大事です。

寝たきり予防には体の健康はもちろん重要ですから。

ロコモーティブシンドロームを普及されるには、もっと心の健康の要素を含めてもいいのかもしれません。

 

今回はこの辺で。また次回。