ビタミンDの摂取量はどのくらいがいいのか?

ビタミンDの補充には日光浴や食事が大切ですが、冬場などはどうしても不足してしまいます。

食事に含まれるビタミンD”天然型”という種類のビタミンDですが、病院やクリニックで処方される薬は“活性型”という種類のビタミンDです。

活性型では高Ca血症の副作用がでることがありますが、天然型はかなりの量をとらない限りは高Ca血症にはならないとされています。なぜなら、体内では天然型から活性型への変換量が調節されているからです。

通常は天然型が肝臓や腎臓で活性化されて活性型になります。活性型が多ければ活性化される天然型ビタミンDにも少なくなりますが、活性型のかたちで体内に吸収されてしまうと、この調節ができなくなります。

プロサッカー選手を対象とした研究で、冬場ではビタミンD不足の選手が多かったと報告されています。屋外でトレーニングすることが多いサッカー選手ですら不足しているのですから、屋外に出ることが少ない人ではなおさら足りていないと思われます。

天然型ビタミンDサプリメントの推奨摂取量は、米国食品栄養委員会によると

1歳未満 400IU/日

1-70歳 600IU/日

71歳以上 800IU/日

妊娠中または授乳中 600IU/日

とされています。

しかし、最近の研究ではさらに高用量(1000IU/日とか2000IU/日とか)で行われているものも多いので、この基準は変わるかもしれません。

また、米国食品医薬品局は成人の場合4000IU/日を摂取量の上限とし、それ以上では高カルシウム血症のリスクがあるとしています。しかし、ビタミンD摂取による高カルシウム血症は240000IU/日以上(桁間違いではありません)という途方もない量の摂取によって起こるという報告もあるので、これも近い将来に修正される可能性があります。

 

私も冬や花粉症の季節は、率先して天然型ビタミンDサプリメントで摂取しています。用量は5000IUを基本としています。高カルシウム血症のリスクはあまりない量だとは思っていますが、自分の体で人体実験をしている気分です。

まあ4000IU/日以下が無難なので、そのくらいで天然型ビタミンD(ビタミンD3)を飲み始めてはいかがでしょうか。

 

今日はこの辺で、また次回。